SNSにて自殺に関する投稿が散見される件
twitterで自殺に関連するキーワードを検索すると
けっこうな量の投稿が出てくる。
目に見えないところでは希死念慮が蔓延している。
匿名で気軽に投稿できることから、負の思いを吐き出しやすいのだろうか。
検索画面の上部には
東京自殺防止センターの電話番号が掲載されている。
自殺防止センターで働く人たちは、みんなボランティアらしい。
慢性的に人が足りないため、電話をかけても繋がりづらいという難点はあるが
自殺に対する悩みを聞いてくれるのは、貴重な存在である。
ちなみに、twitterには自殺に関するヘルプが掲載している(下記URL)。
https://help.twitter.com/ja/safety-and-security/self-harm-and-suicide
自殺の危険があるユーザーを発見した際に
専門の方に報告できる仕組みもある。
悩みや不安で視野が狭まっているときは
死を選ぶのではなく、誰かに相談するようにしたい。
生きるための選択肢を、増やしていきたい。
老齢夫婦の無理心中の報道から
先日、老齢夫婦の無理心中の記事を読んだ。
北海道千歳市の一件。
その事件の記事によると、老夫婦の息子が毎日訪ねていて
亡くなる前日も老夫婦に会っていたそうだ。
高齢者の自殺のサインはわかりづらい傾向にある。
周囲に頼れる人がいない、
もしくは、迷惑をかけたくない、というのが原因だろうか。
記事内から、この老齢夫婦の心中の原因は介護疲れのようだ。
発見された遺書からは、妻の認知症に関して書かれていたという。
老-老介護は心身ともにストレスが多い。※1
苦しい状況の中で孤立していくのは絶望である。
介護サービスや行政の支援など、利用できるものは利用して
介護者の負担をなるべく軽減するのが望ましい。
※1
参考元:厚生労働省 高齢者の自殺の特徴
高齢化社会の中での在宅介護者の現状
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/s-5_3.pdf
自殺幇助の報道より
NHKニュースより
交際相手の自殺ほう助か 男逮捕
https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20200521/4030005409.html
自殺幇助罪は刑法202条に規定されている。
第202条
「人を教唆し若しくは幇助して自殺させ、又は人をその嘱託を受け若しくはその承諾を得て殺した者は、6月以上7年以下の懲役又は禁錮に処する。」
自殺を決心している人に援助を行うと、自殺幇助罪が適用される。
いかなる理由であれ、罪を償うことになる。
最近でいえば、故・西部邁の件が有名だ。
寄り添うことと、自殺の手助けをすることは、違うことである。
自殺から目を逸らさせること、即ち視野狭窄から脱するように
サポートすることが必要だろう。
SNSにて、なりすまし相手からの裏切りを苦に自殺
少し古い記事だが、掲載する。(2008年05月19日の記事)
Gigazineより
13歳少女、SNSで少年になりすました近所の47歳の女にいじめられて自殺
https://gigazine.net/news/20080519_virtual_vigilantes_teens_suicide/
信頼を寄せていたSNS上の人物が、実はなりすましだったという。
自身の障害を苦にしていたところを励まされるも
急に悪口を言われるようになった。
その裏切りに絶望して、自殺を遂げた。
ネット上の、素性のわからない人物を信頼することはリスクがある。
顔も知らない人物だからこそ、悩みを打ち明けやすいのかもしれない。
しかし、相手はその悩みを利用しようとしている可能性もあるので
注意が必要だ。
気軽に話し合えるからこそ、依存しすぎないこと。
自分を守るために、意識しておきたい。
子供の自殺増加に関して
読売新聞より
子供の自殺増加 見守り体制の充実が急務だ
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20200517-OYT1T50117/
自殺者の総数は年々減少しているが、
10代の自殺者が増えている。
●年齢階級別自殺者数の年次推移(10~19歳を抜粋)
令和 1年:659人
平成30年:599人
平成29年:567人
平成28年:519人
平成27年:553人
平成26年:536人
平成25年:545人
平成24年:586人
平成23年:620人
平成30年:551人
引用:令和元年中における自殺の状況
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/jisatsu/R02/R01_jisatuno_joukyou.pdf
原因の一つとして、
子供は大人と比べて生きるための環境を変えづらいことが挙げられる。
大人は、転職をすれば生きる環境を変えることができる。
この10年くらいで転職に対するハードルはだいぶ下がった。
自分に合わないと思えば、働く場所を変えることができる。
子供の場合、学ぶ場所を変えることは容易ではない。
子供の判断だけで在校先を変えられないのが現状だろう。
転職のようにはいかないけれども
学ぶ場所をもっと変えやすくしても良いと思う。
学校に通わなくても勉強ができるように
オンラインの授業を拡充するなど。
ストレスから逃避できないと悟ると、自殺に誘引される。
安心できる居場所を確保することが重要だ。
口に粘着テープが巻かれていた遺体に関して
福島民友新聞より
郡山・逢瀬川に身元不明の男性遺体 口に粘着テープが巻かれる
https://www.minyu-net.com/news/news/FM20200516-498821.php
身元は郡山の20代男性、自殺示唆メモ発見 郡山・逢瀬川の遺体
https://www.minyu-net.com/news/news/FM20200517-499008.php
20代男性
死因:溺死
男性自宅から自殺をほのめかすメモが見つかったという。
不可解なのは口に粘着テープを巻いていたことだ。
参考になるかは分からないが、下記URLを貼る。
Yahoo!知恵袋より
風呂で入水自殺などできるものでしょうか?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14221303539
質問内の事例と今回の事件とでは状況は違うが、
双方とも溺死、口に粘着テープという点で共通している。
呼吸を困難にするための一助だろうか。
謎である。
飛び降りの際の高さに関して
NHKニュースより
トラック荷台に転落の女性死亡 運転手「人形だ」と降ろす
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200514/k10012430291000.html
死亡した女性は自殺を図っていたらしい。
歩道橋からの飛び降りである。
歩道橋の高さは、4.5~5.0mくらいだろう。
一般的に、このような高さでの自殺は失敗に終わる可能性がある。
(確実に成功したいなら20m以上が必要らしい)
しかし、要は当たり所である。
頭から着地すれば、5.0mや6.0mからでも死ぬことは十分にありえる。
きっと、ニュースの女性も頭などの急所から着地したのではないだろうか。
参考
「飛び降り①」http://www1.tcue.ac.jp/home1/takamatsu/106415/20091030.html
「飛び降り②」http://www1.tcue.ac.jp/home1/takamatsu/106415/20091106.html